J2昇格で営業収益はどれだけ増えるか?
(秋田4.35億円、群馬4.62億円、富山4.82億円、鳥取4.75億円)
秋田の営業収益は、前年比で0.75億円増えましたが、それでもJ2で営業収益が一番少ない水戸と比べても、1.9億円少なく、Jリーグ配分金を除く収益でも0.7億円ほど少ないです。
(秋田4.35億円、水戸6.21億円、(Jリーグ配分金を除くと、秋田4.08億円、水戸4.76億円))
このままだとJ2で戦えないと悲観的になるかもしれませんが、J3からJ2に昇格したクラブの営業収益がどれだけ増えたのかを見れば、そんなに悲観しなくても大丈夫だと思えてきます。
金沢、町田、大分の3クラブのJ3最終年、J2初年度の営業収益を見てみましょう。
金沢:2014=J3、2015=J2
----- (2014) → (2015)
営業収益計 3.02億円 → 5.84億円(+2.82億円)
広告料収入 1.92億円 → 2.21億円(+0.29億円)
入場料収入 0.20億円 → 0.74億円(+0.54億円)
Jリーグ配分金 0.12億円 → 0.93億円(+0.81億円)
アカデミー収入 0.28億円 → 0.30億円(+0.02億円)
その他収入 0.50億円 → 1.66億円(+1.16億円)
※広告料収入+入場料収入の増加額(+0.83億円)
町田:2015=J3、2016=J2
----- (2015) → (2016)
営業収益計 4.43億円 → 6.26億円(+1.83億円)
広告料収入 2.50億円 → 2.99億円(+0.44億円)
入場料収入 0.55億円 → 0.92億円(+0.37億円)
Jリーグ配分金 0.12億円 → 0.86億円(+0.74億円)
アカデミー収入 0.06億円 → 0.04億円(▲0.02億円)
その他収入 1.20億円 → 1.45億円(+0.25億円)
※広告料収入+入場料収入の増加額(+0.81億円)
大分:2016=J3、2017=J2
----- (2016) → (2017)
営業収益計 7.97億円 →10.23億円(+2.26億円)
広告料収入 4.04億円 → 4.43億円(+0.39億円)
入場料収入 1.57億円 → 2.50億円(+0.93億円)
Jリーグ配分金 0.17億円 → 1.47億円(+1.30億円)
アカデミー収入 0.18億円 → 0.39億円(+0.21億円)
物販収入 0.13億円 → 0.20億円(+0.07億円)
その他収入 1.68億円 → 1.24億円(▲0.44億円)
※広告料収入+入場料収入の増加額(+1.32億円)
J1の経験もある大分は別としても、金沢も町田もスポンサー収入と入場料収入だけで、0.8億円の増収を達成しています・・・・①
そして、現在のJ2クラブへのJリーグ配分金は、1.45億円ほどなので、ブラウブリッツにとっては、Jリーグ配分金だけで1.18億円の増収となります・・・②
よって、ブラウブリッツがJ2に昇格すると、上記①+②で、2億円近い増収となることが見込まれます。
2018シーズンのブラウブリッツの営業収益が4.35億円なので、6億円を超える営業収益になります。
ただ、ブラウブリッツの場合、J3優勝の影響でスポンサー収入が既に0.75億円も増えているので、ここまでの増収にはならないかもしれませんが、、、
ここで改めて、秋田の2017、2018の収益と金沢、町田、大分のJ3最終年(町田については最終年の前年も)の収益を見てみましょう。
(単位:百万円)
-----秋田*秋田*金沢*町田*町田*大分*
-----2017 2018 2014 2014 2015 2016
営業収益計 360* 435* 302* 363* 443* 797*
スポンサー収入 198* 255* 192* 226* 250* 404*
入場料収入 016* 020* 020* 042* 055* 157*
アカデミー収入 043* 047* 028* 006* 006* 013*
その他収入 068* 086* 050* 077* 120* 168*
(注)2017、2018の秋田のその他収入には物販収入を含む
2017の秋田の収益は、J2昇格を決めた2014の金沢を0.6億円近く上回っています。
また、2017の秋田の収益は、2014の町田とほぼ同額ですし、2018の秋田の収益は、2015の町田とほぼ同額です。
2014に2017の秋田より収益が0.6億円も少なかった金沢、また、2014に2017の秋田と収益がほぼ同額だった町田が、3年後にどうなったのか?
2014の営業収益が3.02億円だった金沢の2017の営業収益は、6.56億円と2014の2倍以上に増えています!!
2014の営業収益が3.63億円だった町田の2017の営業収益は、7.09億円とこちらも2014の2倍近くに増えています!!
金沢も町田も、2017シーズンの営業収益は、2014シーズンと比べて2倍になっています。
J2に昇格したら、3年度には収益が J3時代の2倍!!
2017の秋田の収益は、2014の町田とほぼ同額、そして、2018の秋田の収益も、2015の町田とほぼ同額なので、
秋田がJ2に昇格したら、J2初年度の営業収益は、町田のJ2初年度の営業収益と同額ぐらいに増えるかもしれません(笑)
うろ覚えですが、2017年にブラウブリッツがJ3優勝を決めた際、ブラウブリッツのJ2昇格初年度の経済効果は、19億円、
翌年以降も毎年10億円の経済効果があるとの試算があると聞いた気がします。
J2に昇格すると、秋田県全体で年間10億円の経済効果という果実を得られると見込まれますが、そのための投資をせずに、その果実を得ることはできません。
地域の活性化、そして、ブラウブリッツのJ2ライセンスを盤石なものにするためにも、一刻も早くサッカー専用スタジアムの建設を具体化してほしいものです。
サッカーで秋田県を元気に!!
そして、サッカーで秋田県に経済効果を!!

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