2018年度のブラウブリッツの損益を他クラブと比較する(その2)
https://www.jleague.jp/docs/aboutj/club-h30kaiji_3.pdf
2018年度のブラウブリッツの損益をJ2の水戸、栃木、町田、金沢、讃岐と比較してみましょう。
まずは、営業収益から。
(単位:百万円)
-----秋田* 水戸* 栃木* 町田* 金沢* 讃岐
営業収益計 435* 621* 962* 755* 736* 704*
スポンサー収入 255* 205* 525* 370* 328* 268*
入場料収入 020* 084* 115* 108* 069* 074*
アカデミー収入 047* 050* 072* 000* 058* 053*
物販収入 013* 052* 070* 042* 057* 037*
その他収入 073* 085* 035* 098* 076* 125*
項目によっては、秋田がJ2のクラブと肩を並べているものもありますね。
広告料収入 秋田2.55億円、水戸2.05億円
アカデミー収入 秋田0.47億円、水戸0.50億円、金沢0.58億円、讃岐0.53億円
その他収入 秋田0.73億円、栃木0.35億円、水戸0.85億円、金沢0.76億円
ただ、入場料収入では、大きく差をつけられています。
一番少ない金沢でも秋田の3.5倍近くあります。(金額だと秋田より+0.49億円)
また、物販収入でも、一番少ない町田でも秋田の3倍近くあります。(金額だと秋田より+0.24億円)
J2のクラブとの差は、入場料収入と物販収入の差かもしれません。
J3時代の金沢の観客動員は少なかったですが、今は入場料収入が0.69億円もあります。
やはりJ2のクラブの収益力との間には地力の差がありますね。
なお、Jリーグ配分金がJ2は平均1.68億円なのに対し、J3は平均0.35億円なので、Jリーグ配分金を除いた営業収益の合計は次の通りです。
この金額が、Jリーグ配分金に頼らない、真の収益力と言えるかもしれません。
営業収益計(除:Jリーグ配分金)
秋田 4.08億円
水戸 4.76億円
栃木 8.17億円
町田 6.18億円
金沢 5.88億円
讃岐 5.57億円
秋田は、あと0.7億円営業収益を増やせば、J2で営業収益が一番少ない水戸の営業収益とほぼ肩を並べます。
ここから0.7億円増やすのはハードルが高いですが、いつの日か、営業収益が水戸と肩を並べる日が来ることを期待したいですね。
次に、支出について。
支出については、チーム人件費に焦点を当てて比較してみます。
秋田 1.48億円
水戸 2.75億円
栃木 3.53億円
町田 2.78億円
金沢 3.31億円
讃岐 3.01億円
チーム人件費は、選手・スタッフだけの人件費と仮定します。
その場合、秋田を100とすると、
水戸186%、栃木239%、町田188%、金沢224%、讃岐203%となります。
次に、これらのJ2クラブのチーム人件費とJ3クラブの2017年度のチーム人件費を金額順に並べてみました。
栃木 3.53億円
金沢 3.31億円
讃岐 3.01億円
(長野 2.93億円)
(北九 2.87億円)
町田 2.78億円
水戸 2.75億円
(岩手 2.68億円)
(群馬 2.23億円)
(秋田 1.48億円)
これを見ると、長野のチーム人件費は、J2の水戸、町田よりも多いんですね。
そして、J2で戦うには、最低でも2.7億円のチーム人件費が必要であることも分かります。
J2に昇格すれば、Jリーグ配分金が1.3億円増えるので、これを全額チーム人件費に注ぎ込めば、2018年の水戸、町田並みの金額にはなりますが、、、
昨年、秋田の営業収益が3億円を超えたことで、今年もJ2のクラブと比較してみることにしました。
10年前のJ2ボトムズの営業収益は、3~4億円と聞いたことがあったので、秋田の収益力がそのレベルを超えたことは感慨深いです。
秋田の収益力は、J3の平均とほぼ等しいので、J2で戦うにはまだ力不足かもしれませんが、営業収益があと0.7億円増えれば、水戸の営業収益に肩を並べますし、チーム人件費も1.3億円増やせば、水戸、町田のチーム人件費に並びます。
ブラウブリッツの営業収益は、既に4.35億円になっており、ここから営業収益を0.7億円増やすのはハードルが高いですが、J2に昇格したら観客動員数は間違いなく増えますし、スポンサー収入も増えるかもしれません。
収益面から見ても、J2昇格は、手の届かない夢物語ではないと思います。
頑張れ、ブラウブリッツ!!
共に闘い、J2に昇格する夢を叶えよう!!

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