地域活性化のために郷土愛教育を

 2014-08-12
村井チェアマンが8月11日に秋田魁新報社を訪問し、サッカーによる地域活性化への期待を語りました。

「BB秋田、地域貢献を大切に」 Jリーグ・村井チェアマン来県
 サッカーJリーグの村井満チェアマン(55)が11日、秋田魁新報社を訪れ、「クラブが地域に密着し、にぎわいを創出することがJリーグの理念。ブラウブリッツ秋田(BB秋田)にも地域貢献を大切にしてほしい」と、サッカーによる地域活性化への期待を語った。

 Jリーグ加盟全51クラブを訪問しており、10日に本県入りした。ブラウブリッツ秋田(BB秋田)がホーム試合で使用している秋田市八橋球技場を視察したほか、BB秋田と藤枝のJ3公式戦を観戦した。

 村井チェアマンは、BB秋田について「岩瀬浩介氏がJクラブ最年少社長、与那城ジョージ氏はJ3の最年長監督。若者と年配者が力を合わせる姿は、これからの秋田の象徴だと思う」と語った。
http://www.sakigake.jp/p/sports/akita.jsp?kc=20140812f

>若者と年配者が力を合わせる姿は、これからの秋田の象徴だと思う
>若者と年配者が力を合わせる姿は、これからの秋田の象徴だと思う
>若者と年配者が力を合わせる姿は、これからの秋田の象徴だと思う

高齢化と過疎化が進む秋田県だからこそ、若者と年配者が力を合わせる必要があるだろう。
しかし、ブラウブリッツの観客を見ても、若者や子供の数は少ない。
特に、中学生、高校生が少ないように感じる。
中学生、高校生をはじめとする若者の観客を増やすことがブラウブリッツの課題と言える。

しかし、中学生、高校生をはじめとする若者をスタジアムに呼び込み、末永いサポーターになってもらうにはどうすればいいのか、俺には思いつかない。
ただ、遠回りかもしれないが、郷土の歴史を教え、郷土愛を持つ若者を育てることが、若者の観客を増やすことにつながると思っています。
郷土愛を育む教育を受け、郷土愛を持つようになった若者は、秋田県のことを他人事ではなく、自分のこととして考えるようになるだろう。
その結果、秋田県を良くしようと頑張る若者も増えると思うし、そうした若者の一部は、ブラウブリッツを秋田県の象徴として熱烈に応援するようになると思っています。

ブラウブリッツのことで言えば、無論、集客のためのイベントやファンサービスは重要であるし、スタジアムを訪れた観客がリピーターになるようなスタジアムの雰囲気も重要であることは言うまでもない。
しかし、同時に、何かのきっかけで熱烈なファンになる可能性を秘めた郷土愛を持つ若者を増やす施策も必要である。
これは、クラブやスポンサーやサポーターだけでは出来ず、行政や社会の支援が必要となる。

住んでいる地域に誇りを持ち、自分自身にも自信を持つ若者を増やすこと。
これが今の秋田県に必要とされているものだと思う。
そのためには、郷土の歴史を教え、郷土愛を持つ若者を育てることが有効であるし、必要だと思う。

ここで、2008年に秋田市在住の非常勤講師(当時)の女性が「正論」という雑誌に投稿し、入選した論文を改めて紹介したい。
この論文を読んだ秋田県民は、長い歴史を持つ日本という国と、その中で様々な偉人を輩出した秋田県に誇りをもってほしいし、秋田県の未来のために、各自が出来ることを行ってほしい。

若者と年配者が力を合わせようにも、参加する若者が少なくては、力の合わせようがない。
郷土愛を持ち、秋田県を良くしようと考える若者が増えることを、まずは期待したい。

俺は俺で、自分の出来る範囲で、ブラウブリッツのために出来ることを続けたいと思います。
俺にとっては、ブラウブリッツを応援、支援することが生まれ育った秋田県への貢献だと思っていますので。

****** 以下引用(全文) ******

郷土愛教育から「よき国家」が生まれる

 新年度が始まる4月、教壇に立ち、初めて出会う学生たちの顔をのぞきこむと「どんな面白いことをしてくれるのだろう?」という好奇心の奥に「私を変えてくれ!」という欲求を感じる。米国の大統領選挙ではないが「今こそ変革の時だ! 私は変わりたい!」という声にならない叫びを発しているような気がする。若者たちは、携帯電話だけを見つめ、理想を抱かず、だからといって現状にも満足せず、国や自分の未来について放棄しているかのように見えるが、決してこのままでいいとは思っていない。しかし、モデルがいなくて、自分を支える文化がなくて、一歩を踏み出せずにいるのだ。

 日本の未来は、未来を生きる日本人にかかっている。同じように、たとえば秋田県の未来は、未来を生きる秋田県民にかかっている。家が子孫代々繁栄しますようにと願うのは、それぞれの共同体の運命が先頭を生きる者たちの手に託されているからだろう。先人が残す遺産は、未来の教訓にはなりえても、未来を創(つく)ることはできない。遺産を生かすも殺すも、未来を生きる者たちの能力次第なのである。

 現在の日本では、日本を創っていく日本人を育てる教育も、秋田県を創っていく秋田県民を育てる教育もなされていない。その証拠に、教科書には入学式に桜のイラスト、夏には海水浴の写真が載る。秋田で桜が咲くのは5月初めであり、沖縄の海開きは春先である。せっかく桜前線という風流な文化と地域によって異なる豊かな四季があるのに、教科書は東京を基準としている。これでは郷土への愛ははぐくまれない。

 日本人であれば、国籍は日本であり、海外へ行くと抹茶の味や桜が恋しくなるかもしれない。だが日本で生きていく上では、郷土がその人の土台となるのではないか。自分が生まれ、はぐくまれた郷土に誇りを感じられなければ、その集合体である国に誇りを感じるはずがない。国をよくしようと思うはずがない。郷土を愛する人間を育てることが、よき国家を創ることにつながるのである。

 その具体的取りくみとして、義務教育で郷土学を教えたい。小中学生に、全国一律の教科書と並行して、県単位の教科書で、郷土の偉人や文化を徹底的に教えるのである。日本中がわいた東京オリンピックにおいて選手宣誓をし、体操で大活躍をした小野喬選手が、秋田県で生まれ、自分と同じ空気を吸って、自分が食べている米と同じ米を食べていたと知ったら、運動が苦手な子供でも、体育を頑張ろうと思うかもしれない。体育の得意な子供は、体操日本の名誉を守るのは自分だと、他県の選手にはないプライドが生まれるかもしれない。

 今から百年ほど前に、南極大陸に挑んだ日本人が、秋田生まれの白瀬大尉であり、その栄光が今でも南極観測船「しらせ」としてたたえられていると知ったら、その白瀬大尉は秋田の厳しい冬に耐えながら根性を養ったと知ったら、受験勉強でへこたれている子供たちも、もう少し頑張ってみようと思うかもしれない。たくさんの偉人たちが、自分と同じ風に吹かれ、同じ土地を踏みしめ、同じなまりで語らい、同じ景色に癒やされ、同じ場所を故郷として心の支えにしていると知ったら、子供たちはどんなに勇気を得るだろう。

 私が授業で郷土の偉人を取り上げると、冷めた目で教壇を見つめていた学生たちは、目を輝かせ、身を乗り出して聴く。活躍中の郷土出身者でも効果は絶大だ。安倍政権で秋田県出身の菅義偉さんが総務大臣になったときは、まっ先に授業で紹介した。「消費税の地方配分を多くしたい」と言って、地方のために頑張ってくれそうな人だと。それだけで、学生たちは興味も関心もなかった総務大臣を注目しはじめる。「どんな人? どんなことをやっているの?」とひとごとだった政治について、関心をもつようになる。国政を担う者にとって、何よりの心強い励ましとなり、また厳しい監視の目となるだろう。秋田の竿灯が、篤姫の時代から続く祭りだと知ったら、その瞬間に篤姫は自分の歴史に連なる。百年や千年を自分の中に実感としてとらえるのは、そう難しいことではない。

 授業の締めくくりに、日本の3000年の歴史を3メートルのテープで表し、諸外国の歴史の長さを同じ割合でテープに表した。あまりの日本の長さに歓声が上がる。その瞬間、学生たちはその日本のテープの先端を生きていると自覚する。「あなたたちはこんな歴史を背負っているのよ」と声を大にして言わなくても、自分に続く3000年に思いをはせ、自分の前に広がる未来へ襟を正すのである。

 福沢諭吉は政治家への勧めを断って、教育に心血を注いだ。よき国家は、そこに住む人が賢くならなければ生まれないからである。若者たちが自分の羅針盤となるモデルや、自分を支える文化を求めている今こそ、郷土教育から日本を、日本の人材を創っていきたい。


 入選してひと言「私以上に郷土を愛する母の勧めで投稿しました。偉そうに述べていますが、かいなき自分への叱咤(しった)激励です。私をはぐくんでくれたすべての人と選んでくださった方々に感謝します」

****** 引用は以上 ******

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