被災地支援ボランティア作業1日目
朝7:00にベースキャンプ地の一ノ関を出発。
バスに揺られること1時間半、陸前高田の市街地が見えてくる。
いまだに津波の爪跡が痛々しい。



陸前高田ボランティアセンターには8:50頃に到着。
土日に比べれば少ないのかもしれないが、トヨタや金融機関の社員が大勢ボランティアに来ていた。
ちなみに写真に写っている集団は、我々のグループではありません。



その日に何を行うかは、当日ボランティアセンターで決まる。
本日の我々のミッションは、側溝にたまった泥を排除することに決まった。
ボランティアセンターからバスで20分の現場に移動する。
場所は市役所から車で3~4分のところ。
市街地だった場所が作業現場となるが、そこは草が生い茂る原野と化していた。

10時ちょっと前から作業を開始。
側溝のふたを外し、中の泥をかき出す。
あっという間に汗が吹き出し、ヘルメットを脱ぎ捨て、Tシャツと迷彩ヤッケだけになって作業を続ける。
この日の最高気温は20度で午前中は暖かかった。

作業を始めた時は、そんなに大変だとは思っていなかった。
みるみる泥が消えていく様子は、やっていて楽しかった。
しかし、側溝のふたがない部分に来ると、泥ではなく、砂利や石がごろごろしていて、しかも固い!
先の尖ったスコップでもなかなか掘れない。
道路上にあった砂利などを側溝に捨てたのか?
そうこうしているうちに歩道に置いていた俺の飴袋がカラスにつつかれ、1、2個もっていかれてしまった。
飴袋をウエストバッグにしまったら、カラスは今度はウエストバッグをつつきやがる。
仕方ないので、バッグをバスの中にしまった。
昼食は用意されたお弁当を歩道の縁石にみんなで座って食べた。
疲れていたのか、普通のお弁当がおいしく感じた。
午後になると、更に曇って風も出てきて少し寒くなる。
風でほこりも舞ったりするようになったので、午後はゴーグルとヘルメットを着用して作業を開始。
悪戦苦闘の末、午後2時となり、本日の作業は終了。
砂利が埋まっていて苦戦した区間もある程度は片付いた。
参加された皆さんお疲れ様でした。
参加者は親会社の社員が半分以上だが、グループ会社の人間も半分近くおり、様々な会社が集まった連合軍だったが、力を合わせて本日のミッションを達成した。

ボランティアセンターが午後3時で閉まるので、2時半にはボランティアセンターに戻り、借りた道具を洗って返さなければならない。
ボランティアセンターに戻る途中に市役所に寄り、震災の犠牲者に対して黙祷した。
市役所などのコンクリート製の建物は、津波に流されずに済んだが、無残な姿をさらしていた。


陸前高田市役所庁舎



去年の今頃に比べたらガレキの撤去は進んでいるようだが、いまだに市役所周辺でもガレキは山のように残っており、市役所周辺の市街地は草の生い茂る原野と化している。



陸前高田の復興には相当長い時間がかかるだろう。
これは偽らざる感想だ。
しかし、だからこそ、また陸前高田に足を運んで復興の手助けをしたいと思う。
つないで陸高!
なじょにがすっぺ

<追記>
午後以降の写真の右側が曇っているのは、携帯のカメラのレンズが汚れたためです。
レンズには傷もついていて、写真を撮った際のこの曇りが今後取れるかは不明。